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ロビーさんも惚れた“2人の10番”松田力也と山沢拓也…「日本育ちの司令塔が優勝」は13季ぶり【ラグビーTL歴代王者の10番は?】
posted2021/05/26 17:00
text by
大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph by
L)Getty Images / R)Takuya Sugiyama
トップリーグ(TL)プレーオフ・ファイナル。サントリーを31-26で破り優勝を飾ったあとで、パナソニック ワイルドナイツのロビー・ディーンズ監督は言った。
「何よりも嬉しいのは、我々のチームの2人の10番のことです。誇りに思う。違っていたら教えてほしいのですが、TLの歴史の中で、2人の若い10番がタイトルを勝ち取ったのは初めてじゃないでしょうか。この若い2人の10番が優勝を勝ち取ったことは、日本ラグビーにとって素晴らしいことだと思います」
2人の10番とは、松田力也と山沢拓也のことだ。ともに1994生まれ。彼らが貴重な日本人司令塔ということはラグビーファンなら誰もが知っている。
将来を嘱望されてきた松田と山沢
松田力也は帝京大9連覇のど真ん中、2014~2016年度の3年間、司令塔としてチームを無敵の領域に導いた。山沢拓也は高校3年生でエディー・ジャパンに招集され、ジュニアジャパンがトンガ代表との試合に17歳で出場し、将来を嘱望された。筑波大4年のシーズンは大学に籍を置いたままパナソニック入り。21歳でTLデビューを飾った。
ともに、日本ラグビーの未来を背負うと目されていた若き司令塔であり、うっかりすると彼らの優勝はさも当然と受け取ってしまいそうだが……クルセイダーズをスーパーラグビー(SR)の常勝軍団に育て上げ、ワラビーズでW杯の修羅場を戦い、ワイルドナイツには2004年からアドバイザーとして、2014年からは指揮官として、TLの歴史を見続けてきたロビーさんの言葉だ。素通りするわけにはいくまい。調べてみた。
すると、やっぱりすごかった。