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阪神が強いけど… 今さら聞けない主力<野手>マメ知識【山本加入で“猛虎ロバート”結成!? イケメン近本に天然な糸井】
text by
花田雪Kiyomu Hanada
photograph byKiichi Matsumoto
posted2021/04/29 06:01
近本やサトテル、大山……首位阪神の主力選手、パーソナリティを再確認しよう!
大山・サンズ・サトテルそれぞれのエピソードは……
★大山悠輔(おおやま・ゆうすけ)★
内野手
背番号3
1994年12月19日生(26歳)
181cm/89kg
右投右打
NPB5年目
球団待望の和製大砲。2016年ドラフトで阪神が一本釣りに成功した際は田中正義(ソフトバンク)、佐々木千隼(ロッテ)といった目玉選手を回避したことから「1位指名」に一部メディアから疑問の声も聞かれたが、1年目から金本知憲、矢野燿大両監督が我慢強く起用し、その才能がついに開花。昨季は28本塁打を放ち、シーズン終盤まで岡本和真(巨人)と本塁打王のタイトルを争った。良い意味で阪神の選手「らしくない」豪快なスイングで今季も不動の4番に君臨する。チームでは掛布雅之氏以来、36年ぶりとなる「生え抜き日本人野手の30本塁打」を期待したくなる存在。2019年にはリーグ最多20失策を記録しているが、三塁守備のグラブさばき&フットワークも悪くない。
2020年成績
試合数116 打率.288 本塁打28 打点85 安打122 盗塁1 三振96
2021年成績(4月26日時点)
試合数25 打率.284 本塁打4 打点19 安打27 盗塁0 三振18
★ジェリー・サンズ★
外野手
背番号52
1987年9月28日生(33歳)
193cm/102kg
右投右打
NPB2年目
2019年に韓国プロ野球・キウムで打率.305、28本塁打、113打点を記録し、昨季より日本球界入り。来日1年目は開幕こそ二軍で迎えたが、早々に一軍に昇格すると持ち前のパワーと勝負強さでチームの主軸に定着した。昨季の19本塁打、64打点はともにチーム2位。今季開幕戦では勝ち越し弾を含む3打数3安打2本塁打と大爆発。好調のバットでチームのスタートダッシュの立役者となった。今春キャンプで臨時コーチを務めた川相昌弘氏からはその打棒だけでなく「グラブの出し方、フライの捕り方は抜群」と、普段は目立たない(?)守備面でも太鼓判を押されるなど、来日2年目ながら攻守で欠かせない存在に。
2020年成績
試合数110 打率.257 本塁打19 打点64 安打97 盗塁2 三振106
2021年成績(4月26日時点)
試合数24 打率.300 本塁打7 打点20 安打24 盗塁0 三振16
★佐藤輝明(さとう・てるあき)★
内野手
背番号8
1999年3月13日生(22歳)
187cm/94kg
右投左打
NPB1年目
昨秋ドラフトで4球団が競合した大器。近畿大学では二岡智宏(元巨人ほか)の連盟記録を更新する通算14本塁打を放った。日本人離れした強靭な体躯から放たれる長打が最大の武器で、打球速度、飛距離はルーキーながらプロでもトップレベル。オープン戦では両リーグ最多の6本塁打を放ち、開幕後も横浜スタジアムでの場外弾や甲子園バックスクリーンへの130m弾など、驚異的な本塁打を連発している。一方で4月26日時点での41三振は両リーグ断トツ。シーズン換算234三振は日本記録ペースだが、「空振りすらも絵になる」稀有な存在でもある。現在のスタイルを貫き通し、豪快な本塁打を見たいと思わせてくれる、ロマン溢れる大砲候補だ。
2021年成績(4月26日時点)
試合数25 打率.245 本塁打6 打点17 安打23 盗塁2 三振41