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大谷翔平1072日ぶり勝利+2打点&絶妙セーフティバントにMLB公式「オオタニがまた別の“ショウ”を…」 絶賛の嵐と昨季からの成長
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byGetty Images
posted2021/04/27 18:10
レンジャーズ戦で勝利投手となった大谷
投打どころか、走る・小技でも最高のプレーヤーである――。大谷翔平はマンガ以上のスーパープレーを1日でやってのけた。
現地時間26日(日本時間27日)、メジャーリーグのエンゼルス・大谷翔平はレンジャーズ戦に「2番・投手」で先発出場。投手としては初回にいきなり4失点を浴びるなど不安な立ち上がりだったものの、そこから無失点にまとめて、3シーズンぶりとなる先発での白星を手にした。また打者としては第2打席のタイムリーツーベースで自らを援護し、セーフティバントを決めるなどマルチ安打の大活躍だった。
1回表の第1打席は四球で出塁して先制のホームを踏んだ大谷だったが、その裏のピッチングでは1死一、二塁のピンチで4番ロウに投じた2球目が甘く入り、いきなり3ランを被弾。その直後も2つの四死球でピンチを迎え、犠牲フライを打たれるなど厳しい出足となった。
4回には三者連続三振、セーフティバントも
しかし、ここからバットでリズムを持ち直せるのが今の大谷だ。2回表に迎えた2死一、二塁のチャンスで内角高めのストレートを豪快に引っ張るとライト線を突き破る2点タイムリーツーベースに。
さらには3番トラウトも続いて4-4に追いつくと、2回以降のマウンドで大谷が本来の力を発揮する。2回から4回まですべて三者凡退、特に4回は三者連続三振に取るなどの好投で、勝利投手の権利を得る5回75球を投げ切った。
そして極めつけは7-4で迎えた6回、この日最後の第4打席だ。初球、引っ張りを警戒するレンジャーズ守備陣のシフトをあざ笑うかのようにセーフティバントを敢行すると、ボールは三塁側に転々と転がり、大谷は悠々と一塁を駆け抜けた。エンゼルス打線は出塁した大谷をホームに還し、勝利に近づく8点目を奪い取った。