田渕　（屋外の会場から）急に室内に入ったものだから、体が温まって、めっちゃオシッコしたくなって。まだCM中だったので、行かせてもらいました。そうしたら、ニューヨークがトイレにおって、「やりましたね、インディアンスさん！」って。そのあと、マイクの高さだけ合わせてもらって、すぐせり上がりの方に行きました。オシッコのとき以外、ほぼ立ち止まってないと思います。

きむ　せり上がりの直前で「水ありませんか？」って聞いたんですけど、結局、もらえなくて。はあはあ言ったまま出て、冒頭で、ちょっと噛んでるんですよ。

田渕　外が寒過ぎたんで、もう、口がうまいこと動かんのですよ。やばい、やばいと思って。

エントリーナンバーを貼ったままで…

――決勝の舞台でも、敗者復活戦と同じネタを披露されていましたが、先ほどおっしゃったように本当は違うネタをやろうと思っていたのですか。

田渕　はい、他に2本ぐらいネタの候補があったんですよ。

きむ　決勝のお客さんも敗者復活戦はスマホとかで観ているだろうから、「あ、同じネタや」となって、ウケ量が減ることが嫌で。そう感じた瞬間、パフォーマンスも落ちるじゃないですか。移動しながら「どうする？」「何で行く？」って聞いてたら、たぶっちゃんが「同じでええんちゃう？」というので。

田渕　僕はネタバレ上等やと思っていたんです。敗者復活でものすごくいい感じでできたし、やったばかりのネタなのでミスらないという自信もある。鮮度よりも、そっちのメリットを取ろうと思いました。

――あと、細かなところですが、エントリーナンバーのシールを胸に貼ったまま登場したのが新鮮でした。もともとの決勝組は、シールは付けてないですもんね。

田渕　あれ、本来ははがすもんなんでしょうけど、僕は、敗者復活から勝ち上がるようなことがあったら付けたまま出たかった。敗者復活から蘇った感、満載じゃないですか。でも、今回、それが頭にあったわけではないんです。もうバタバタだったので、正直、そっちまで頭が回りませんでした。シールのことなんて、考える余裕なかったですもん。

（【次回を読む】インディアンスが振り返る“敗者復活戦のハプニング”「ぺこぱは宣伝カーにかき消され、ニッポンの社長は夕焼小焼がカブった」　へ）

（写真＝杉山秀樹）