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大谷翔平、防御率1.04+MLB公式「荒れたけど上出来」も満足せず… メジャー最強打者が「二度と対戦したくない」剛腕のスゴみ
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byGetty Images
posted2021/04/22 06:00
現地時間20日、今季2度目の登板を無失点で終えた大谷翔平
“7四死球無失点”にMLB公式はまずまずの評価だが
現地時間20日、大谷はテキサス・レンジャーズ戦に今季2度目の先発を果たした。
右手中指にできたマメの状態を考慮して、16日ぶりとなる先発マウンドに立った大谷。ピッチング感覚がつかめなかったのか初回に3連続フォアボールを出すなど、計7四死球と制球に苦しんだ。それでも要所を得意のスプリットで切り抜けるなど、1安打7奪三振で4回を投げ切った。
コンディションを勘案して、大谷には事前に75球程度という球数制限が設定されていた。そのため勝利投手の権利を得られる5回のマウンドに上がらず1066日ぶりの勝利には届かなかった。とはいえ、現時点で防御率1.04という数字が残っているのも事実だ。
MLB公式サイトでは大谷について「“ワイルド”だったが上出来だ」と、二刀流継続に向けて確かなステップを踏んでいると評価されている。ただし大谷本人は、降板の際に満足した表情を全く見せなかった。言わずもがな「高いレベル」を目指しているからこそなのだろう。
アルテューベが2三振したのに笑顔?
<名言2>
正直、あんなに良い投手とは二度と対戦したくないよ。
(ホセ・アルテューベ/Number963号 2018年10月11日発売)
◇解説◇
170cmに満たない身長ながら長打も狙えるアベレージヒッター、アルテューベ。現在のメジャー最強打者の1人である。
そんなアルトゥーベが「投手・大谷翔平」について聞かれた際のコメントである。2018年4月24日の初対戦では、3打数無安打2三振。大谷のスプリットとスライダーにまったくタイミングが合わなかった。
そんな大谷について、打者との二刀流であることについてこう触れている。
「(登板から)2日後にホームランを打つなんて想像できない。(中略)そんなとんでもない選手を見ているんだから、僕はいつも笑顔になれるんだ」
抑えられた相手すら笑顔にしてしまう芸当は、大谷にしかできない。