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『脳科学は人格を変えられるか?』楽観主義を学んで気づいた、心をコントロールするヒント。 

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村田諒太

村田諒太Ryota Murata

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posted2021/04/14 07:00

『脳科学は人格を変えられるか?』楽観主義を学んで気づいた、心をコントロールするヒント。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

『脳科学は人格を変えられるか?』エレーヌ・フォックス著 森内薫訳 文春文庫 920円+税

 心理学者、神経科学者として知られるエレーヌ・フォックス教授の著書を手にしたのは、2014年7月のこと。ラスベガスキャンプに向かう成田空港で購入しました。単行本の新刊コーナーに置かれてあったのを見つけ、タイトルに思わず惹かれてしまったことを覚えています。

 当時はプロデビューして4試合を終えていて、その年の9月にも試合が決まっていました。

 基本的に僕はネガティブ思考です。「本当に世界チャンピオンになれるのか」「12ラウンド戦うだけのスタミナがつくのか」などと、このころは特に不安だらけでした。「この本には楽観的な考えを持てるようになるヒントがあるのでは」という勝手な期待もあったんじゃないかとは思います。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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