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『永平の風 道元の生涯』道元が広めた坐禅の教え。“無”の先には何がある? 

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村田諒太

村田諒太Ryota Murata

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posted2021/03/17 07:00

『永平の風 道元の生涯』道元が広めた坐禅の教え。“無”の先には何がある?<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

『永平の風 道元の生涯』大谷哲夫著 文芸社 1800円+税

 坐禅を組んで10分間、頭のなかを空っぽにするとスッキリします。起床後と就寝前の一日2回。姿勢を正して目を閉じ、無の状態をつくるようにしています。

 心配ごとに対して不安を止めるために考えたがるのが人間。しかしまだ始まってもいないものにストレスを抱く必要もなく、「心配しなくていいぞ」と自分に掛けるワードを見つけてからは頭のなかをうまくコントロールできているとも感じています。

 坐禅への関心もあって、僧侶、仏教学者である元駒澤大学総長の大谷哲夫先生にお会いできる機会がありました。坐禅の組み方から教えていただき、先生から「どうぞ1回20分間はやってみてください」と言われて10分延ばしてみたのですが、まるで違うことに驚きました。

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