たける　ショーゴが先に座っていて、なんでおれの席に座ってんの？　と思って。

ショーゴ　こいつ、絶対、本番でネタ飛ばすな思った。

たける　なんか、ボーッとしちゃってたんだよね。

――ネタ合わせは、番組が始まってからもけっこうしたのですか。

たける　楽屋入りしたとき、ショーゴが「1時間に1回、ネタ合わせをしよう」って言ったんですよ。でも、さすがにそれはやり過ぎだと思って。決勝進出が決まったあと、かまいたちさんの番組に呼んでいただいて、そこで山内（健司）さんに「M-1は、いかに今までどおり過ごすかが大事」みたいなことを言われていて。

――オリンピックのときのアスリートの話を聞いているようですね。

たける　だから、本番前のネタ合わせもいつも通り2、3回でいいんじゃないか、って。

ショーゴ　たけるが座る位置を間違えたときに、これはまずいと思って、慌てて1回、合わせたんだよな。

たける  そうしたら、やけにテンポが速くなってしまったので、ちょっと止めよう、と。それで最初の笑神籤で「敗者復活」が出たときに、もう1回、合わせたんです。敗者復活の1位は果たして誰だ、みたいな感じで、けっこう時間がかかるので。

ショーゴ　インディアンスさんの名前が呼ばれて、インディアンスさんのネタ中にも1回、合わせたよな。ただ、点数が気になったので、最後のボケの手前で切り上げて、スタンバイ席に戻っちゃったんですけど。

――それで、いよいよ、運命の2番目の笑神籤が引かれたわけですね。

ショーゴ  さすがにトップはないだろうと思っていたんですけど、2番目は絶対、おれらだろうなと思っていました。

たける　僕も、ぜんぜん「来る」と思ってましたね。

（【続きを読む】「最悪や！」事件のニューヨークくらい爪痕残したかった…「M-1最下位なのに微妙？」東京ホテイソンの後悔　へ）

（写真＝山元茂樹）

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