2020年M-1・全員インタビューBACK NUMBER
<い~や、アンミカ>東京ホテイソンはM-1リハで泣いた…「M-1の優勝ジンクスを全部ぶち壊して最下位でした」
text by
中村計Kei Nakamura
photograph byShigeki Yamamoto
posted2021/04/04 11:02
東京ホテイソンのたける(左、ツッコミ)とショーゴ(右、ボケ)
ショーゴ こいつは、そういうジンクスみたいの、信じ過ぎなんですよ。楽屋に1番乗りしたコンビが優勝するらしいからって、えらい早くに行ったり。
たける あと、ファイナリストが決まった時の集合写真って、右から2番目のコンビが3年連続で優勝してるんです。とろサーモンさん、霜降り明星さん、ミルクボーイさん。で、僕らが今年、たまたま右から2番目だったんです。
「M-1のジンクスを全部ぶち壊して最下位でした」
――それは少し信じたくなりますよね。
ショーゴ あと、芸人の間で、空気階段の水川かたまりさんに1000円札をもらって、それをポケットに入れておくと賞レースで勝てるっていうジンクスがあったんです。
たける 令和ロマンがNHKの新人お笑い大賞で優勝するときも、オズワルドさんが「マイナビLaughter Night」で優勝したときも、かたまりさんが1000円あげたと。なので、僕らもかたまりさんにM-1前に1000円をもらって。
ショーゴ それで最下位ですから。おれらがそれらのジンクスを全部、気持ちいいくらいにぶち壊しました。
世界で1番早いリハ
――リハはネタまではやらないんですよね。
たける やらないです。マイクの高さと、ネタ終わりにMCの今田(耕司)さんとのトークの立ち位置を確認するだけ。それで終わり。
ショーゴ 世界でもっとも早いリハだと思いました。説明がほとんどない。あなたたちはおもしろい漫才をやってくれれば、それだけでいいんですという雰囲気でしたね。テレビ番組って、けっこう、いろいろ細かく注文されるんですよ。そんなに言われたら、忘れちゃうよ、っていうくらい。
――そこはやはり生の感じを大事にしているんでしょうね。でしたら、リハが終わってから4時間くらいは優に待たなければいけなかったわけですね。
たける でも、早かったですよ。体感速度が、すげえ速くなっていました。あ、もう本番かって。
ショーゴ 気づいたら、スタンバイして、中継が始まって、ちょっとタバコを吸いにいって、戻ってきたらジャラジャラしてました。もう笑神籤? って。ヤバい、ヤバい、って。
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――緊張は感じていなくても、やはり普通ではなかったんでしょうね。
ショーゴ 最初のスタンバイ席で、たけるが間違って上手側(向かって右側)に座ろうとしたんですよ。あれはビックリした。