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TJ・ペレナラだけじゃない! とにかく面白かったTL前半戦、大西将太郎が絶賛する“12番”&“ポスト福岡堅樹”とは?
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNaoki Nishimura/AFLO SPORT
posted2021/03/23 11:02
大西氏が選出に苦労するほど好プレーを見せる選手が多かったTL前半戦。ワラビーズ主将マイケル・フーパー(右)にトライを祝福される「14番」にも注目だ
日本代表を狙えるLO秋山大地
《レッド》では、個人的には前半戦のトヨタ自動車は非常に充実していたと思いますね。No.8姫野和樹が抜けましたが、元オールブラックス主将のキアラン・リード(No.8)、ワラビーズ主将のマイケル・フーパー(FL)など注目選手が揃い、チームとしても矢印が同じ方向に向いている。そんな豪華メンバーの中で、前半戦のMVPまたはMIP級の評価をしたいのがLO秋山大地(24歳/192cm、117kg)です。
世界では2mクラスがズラリと揃うLOは、TLの多くのチームが外国籍の選手たちに頼らざるを得ない状況。ジャパンにとっても新戦力発掘は必須事項ですが、それに見合うハイパフォーマンスだったと思います。
ラインアウトでも脅威になっていますし、一つ一つのブレイクダウンでのワークレートが高い。4試合全てに出場し、どの試合でも体を張りまくっている。チームにとっても欠かせない選手ですね。当然、ジェイミー・ジョセフ日本代表HCも注目しているでしょう。
福岡堅樹の後継者争いも熾烈に
トヨタ自動車からはもう1人、WTB高橋汰地(24歳)をピックアップしたいです。すでに3トライを上げるなど、チームの中でもポイントゲッターになっています。高橋はただ足が速いというだけではなく、トータルスキルが高いタイプ。ディフェンス能力も高く、また上背はないですが(180cm、90kg)、ハイボールキャッチもいい。キックオフからボールを獲得するシーンは何度も観ました。戦術が進化する現代ラグビーにおいては高橋のようにWTBにも総合的な能力が求められます。ジョセフHCが好むアンストラクチャーなラグビーでも、彼の特長は生かせるのではないでしょうか。
ランだけでなくキックも蹴れる竹山晃暉(24歳、パナソニック)らと福岡堅樹が抜ける穴を争う1人になってもおかしくないパフォーマンスでした。