シーホース三河のオフェンス力は健在だが……

　1試合平均得点がリーグ3位、同アシスト数が2位と、今シーズンもそのオフェンス力は健在。特に今シーズンは3ポイント成功率のランキングトップ3を川村卓也、金丸晃輔、シェーン・ウィティングトンが独占し、チーム全体でもリーグ1位の成功率を誇る。ターンオーバーもリーグで2番目に少なく、オフェンス面に関しては概ね問題ないと言っていい。

昨季まで3年連続の得点王に輝いているガードナー。今季は平均20.0得点で現在リーグ3位（3/9時点） ©B.LEAGUE

　強いて課題を挙げるとすれば、フリースロー試投数の少なさ。得点力のある選手が揃っている分、ダバンテ・ガードナーがボールを持つ機会が少なく、一昨シーズンまで在籍した新潟時代に比べるとフリースロー試投数が1/3近くまで減っている。リーグ戦終盤に向けた試金石という意味でも、3シーズン連続得点王のガードナーの強みをこの天皇杯で上手く生かせるかどうかは注目したいポイントだ。

　Bリーグ誕生後の過去4度の天皇杯は、最初の3度を千葉ジェッツが制し、前回はSR渋谷が制覇した。川崎が2度、三河と宇都宮が1度ずつ決勝まで上り詰めているが優勝には届かず、A東京に至っては準決勝止まり。これまでの無念を晴らすのははたしてどのチームなのか。