欧州サッカーPRESSBACK NUMBER

岡崎慎司と乾貴士が試合前笑顔で… 武藤嘉紀らリーガ勢は残留争いに生き残れるか【エイバルの美しい風景も激写】 

text by

中島大介

中島大介Daisuke Nakashima

PROFILE

photograph byDaisuke Nakashima

posted2021/03/03 17:01

岡崎慎司と乾貴士が試合前笑顔で… 武藤嘉紀らリーガ勢は残留争いに生き残れるか【エイバルの美しい風景も激写】<Number Web> photograph by Daisuke Nakashima

岡崎慎司と乾貴士は相手チームながらベンチで“一番近い位置”にいた

乾が突然ウエスカ側にボールを蹴ったかと思うと

 まず両チーム先発メンバーがピッチに現れました。遅れて乾選手が出てきたので注目していると、ボールをウエスカ側に蹴りました。「なんだ?!」と見てみると、レンズの画角外に居た岡崎選手へのパスでした。その後、気づいた広報が2ショットを撮影し、2人は笑顔でしばしリフティングをしていました。

 この試合を撮影した日本人カメラマンとしては、このような絡みは有り難いのですが、両選手共サブメンバーだったからこその笑顔での絡みであり、また、この試合が、両チームの残留争いに大事な試合だったということを考えると、そこに選ばれなかったということであり、少々残念でもありました。

 キックオフ前、前日に亡くなったエイバルGKドミトロビッチの親への追悼がありました。22人のメンバーに日本人選手は居ませんでした。メーン写真にある通り、乾選手と岡崎選手は、両チームのベンチの最も近い場所に座り、仲の良さを伺わせました。

 リーガの試合といえども上位同士の争いとは違い、明確な意図のないロングボールなども多い試合でしたが、要所要所の激しさは迫力があります。エイバル先制の決定的なチャンスをキケが空振りでフイにする場面も……。

 右サイドでの出場も増えている乾に代わって出場のペドロ・レオン。サイドからのクロスや意表をついたロングシュートなど存在感を発揮しました。

 ブライアン・ヒルへのマークはやはり激しかったです。

 エイバルはセネガル人のディオプ、ウエスカはコートジボワール人のドゥンビアとアンカーにはフィジカル的な強さとテクニックを併せ持つ選手を置き、またフォワードには逞しい選手を置き、基本的な陣容は似ているように思います。

 ハーフタイム、アップ中の武藤選手と乾選手。乾は、最後までベンチコートを着たままのようでした。ボール自体は蹴っていたので怪我などではないと思いますが……。

【次ページ】 武藤が途中出場したものの……

BACK 1 2 3 NEXT
乾貴士
武藤嘉紀
岡崎慎司
エイバル
ウエスカ

海外サッカーの前後の記事

ページトップ