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ルメールがフェブラリーS覇者・カフェファラオを「カネヒキリにも負けていない」と語るワケ
posted2021/02/26 17:00
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Photostud
2月21日に行われた今年最初のJRAのGIレース、フェブラリーSを制したのはカフェファラオ(牡4歳、美浦・堀宣行厩舎)。騎乗したのはクリストフ・ルメール騎手だった。
「レース前から自信がありました。ポテンシャルからして通用すると考えていましたから……」
昨年は歴代最多タイ記録となる年間GI8勝をあげた彼はレース前の心境をそう語った。ダートの頂上決定戦であるこのレースは昨年モズアスコットを駆って優勝しており、2年連続での幸先良いスタートとなったが、ゲートイン前の段階では今年の方が自信を持っていたと続ける。
「昨年のモズアスコットも直前に初ダートの根岸Sを楽勝したから自信はありました。ただ、前哨戦と比べメンバーがだいぶ強化されていたので、そのあたりで不安がありました。そこへいくと、今年はメンバー的にも充分通用すると考えられた分、自信を持てました」
チャンピオンズCは冬毛が出て“寝ていた”
前走のチャンピオンズC(GI)ではチュウワウィザードの6着に敗れていたが、当時とはコンディションの違いを感じたと独特の表現で言う。
「チャンピオンズCは冬毛が出て“寝ていた”感じがしました。実際、反応が悪くて、コンディションが良くないと思いました。でも、今回は最終追い切りのVTRを見て良いコンディションが戻ってきたと思えました」
パドックで実馬を見ると、その心象は確信に変わった。
「馬体が明らかに前走よりも良くなっていました。返し馬も一所懸命に走って、まるで反応が違いました」
その動きに「チークピーシズの効果もある」と感じた。
「チャンピオンズCとその前のレースでも反応が今一つでした。その点を堀(宣行)先生に相談されたので『チークピーシズを絶対に使った方が良い』と答えました。実際に乗ってみて、間違っていなかったかなって思いました」