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【衝撃の交通事故】タイガー・ウッズに何が起きた? 「ひどく慌てていた」証言、大破したヒュンダイ製の車…
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph byGetty Images
posted2021/02/25 11:40
衝撃が走った交通事故のニュース。横転する車が事故の大きさを物語っている
貸与されていたジェネシスGV80
そして世界を震撼させる3度目の出来事となった今回、ウッズが運転していたのはヒュンダイ製のジェネシスGV80というSUVだった。
なぜ、ヒュンダイ車だったかと言えば、ウッズが大会ホストを務める米ツアーの大会、ジェネシス招待が前週にロサンゼルス郊外のリビエラCCで開催されたばかりで、大会の「看板」であるジェネシスの車がウッズにも支給(大会期間中の貸与)されていたからだ。
巷では、ヒュンダイの車だったことがすぐに取り沙汰され始め、「ヒュンダイではなく他社の高級車だったら、重傷を負わなくて済んだのでは?」という説があれば、逆に「ヒュンダイが自信を持って生み出した最高級のSUV車でエアバッグが12個も装着されているからこそ、命を落とさなくて済んだのでは?」という説もある。
日本の自動車業界の専門家の見立てでは「どこのメーカーの車だから」というアングルからは断定的なことは言い難いとしているが、画像を見る限り、「ボンネットやルーフが折れていないから、真正面から全面的に(地面や木々などに)ぶつかっていない」「ロールオーバー(横転)しているわりには車体が原型を保っている」「エアバッグは1度の衝撃には効果的だが、複数の衝撃には効果が落ちる。ウッズがシートベルトをしていたことが何より役立ったのではないか」とのこと。
その朝、ウッズは妙に慌てていたのに、シートベルトはきっちり締めていた。だから車が激しく横転しても、ウッズの命を守ってくれた。生きていること、命を落とさなかったことは、そういう「奇跡」だった。
コルセットが役立っていた?
そして「奇跡」は、もしかしたら、もう1つ、あったのかもしれない。
昨年12月に生涯5度目の腰の手術を受けたウッズは、その後、腰を保護するためのコルセットをはめていたという。前週のジェネシス招待に大会ホストとして登場した際、ウッズは契約先のナイキの黒いベストを着ていたが、「ベストの下には腰を保護するコルセットをはめているのだ」という秘話を、ロサンゼルスのローカルTV局のアナウンサーがひっそり明かしていた。
交通事故の際も、そのコルセットをはめていたとしたら、それはウッズの腰や上半身を守る上でわずかでも役に立ってくれたのではないだろうか。