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フェブラリーSでGI初制覇のカフェファラオはクロフネの逆パターン? 「早熟」とささやかれた良血馬が横綱相撲 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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posted2021/02/22 11:50

フェブラリーSでGI初制覇のカフェファラオはクロフネの逆パターン? 「早熟」とささやかれた良血馬が横綱相撲<Number Web> photograph by Photostud

フェブラリーステークスでGI初勝利を挙げたカフェファラオ(右)。エアスピネル(左)の追い上げを振り切った

エアスピネルが鋭く追い上げてきたが…

 前半3ハロン通過は34秒7、4ハロン通過は46秒5。先行馬には厳しい速い流れになったが、ルメールは躊躇なくカフェファラオを先行させた。そして3コーナー手前でさらにポジションを上げ、3番手で3、4コーナーを回った。コースロスのない内を通って前との差を詰めながら、直線へ。

「流れは結構忙しかったけど、ずっといい反応をしてくれました」とルメール。

 ラスト400m地点ではまだゴーサインを出さず、軽く仕掛ける程度。そこから、まず2番手のワイドファラオをかわし、ラスト200m地点で先頭のエアアルマスに外から並びかけると同時に、ゴーサインの右ステッキを入れた。

 さらに外からエアスピネルが鋭く追い上げてきたが、差を詰められるとカフェファラオはさらに末脚を伸ばして寄せつけない。

 カフェファラオはルメールの叱咤に応えて最後まで伸びつづけ、2着のエアスピネルに3/4馬身差をつけて押し切った。速い流れを好位から追いかけ、前の馬をきっちりつかまえて後ろを突き放す、見事な横綱相撲だった。

ルメール「この馬のポテンシャルはとても高い」

 デビュー7戦目でGI初制覇。東京ダート1600mでの戦績を3戦3勝とした。2015年のアメリカ三冠馬アメリカンファラオ産駒として、初のJRA・GI制覇でもあった。

 勝ちタイムは1分34秒4。これはレース史上2番目に速く、良馬場ではレース史上最速。同じコースで行われた昨年のユニコーンステークスも1分34秒9の好時計で制しており、強さを時計が裏打ちしている。

「この馬のポテンシャルはとても高い。今日は本当の力を出してくれました。2歳のときから能力を見せていて、トップコンディションならGIを勝てる馬だと思っていたので、勝ててよかったです」

 そう話したルメールは、モズアスコットで制した昨年につづくフェブラリーステークス連覇で、同レース2勝目。これが今年35勝目となり、23勝で2位の松山弘平を大きく引き離して早くもリーディングを独走している。

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クリストフ・ルメール
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