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「自分の体になってきている」メジャー4年目の大谷翔平、“二刀流完全復活”が期待できるワケ
posted2021/02/22 11:01
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
AFLO
メジャーリーグのスプリングトレーニングが現地2月17日から順次始まった。この春はコロナ禍のため、各球団とも少人数でグループを編成し、時間、場所を分けて練習スケジュールを組むなどして感染阻止につとめながら練習を行っている。
その例年とは違った環境の中で、メジャー4年目を迎えたエンゼルスの大谷翔平が見せる笑顔、かもしだす雰囲気が、実にいい。明らかにここ数年とは違う順調な調整ぶり。身体的にも非常にいい状態で自信がみなぎっていると感じる。
流れるような美しい投球フォームが蘇った!
2月18日。大谷はバッテリー組キャンプ2日目にして初めてブルぺンに入った。
我々報道陣が彼の投球を目にするのは、昨年8月2日のアストロズ戦以来、約200日ぶり。重心が右足にしっかりと乗り、流れるような美しい投球フォームが蘇り、ぎこちなく見えた昨季のフォームとは大きく違って見えた。
全力投球ではなかったが、体重が乗り、リリースポイントは打者に近く、回転のいいボールが捕手のミットを叩いた。
この時期に早くも直球、スライダー、カーブ、スプリットと全球種を投げ込むのも昨春とは大違い。8割程度の力でありながら最速は90マイル(約145キロ)に達し、オンライン会見に応じた大谷は手応えを口にした。
「オフもずっとやっていましたし、去年より全然いいと思います。体調もいいです。(右肘の)患部の部分で言うと、やはり馴染んできているのか、自分の体になってきているのかなという感覚も去年より全然あるんじゃないかなと思いますね」