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「自分の体になってきている」メジャー4年目の大谷翔平、“二刀流完全復活”が期待できるワケ
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byAFLO
posted2021/02/22 11:01
スプリングキャンプ2日目で200日ぶりの投球を見せた大谷翔平。今シーズン、二刀流復活なるか
18年9月に受けたトミー・ジョン手術から2年4カ月。ようやく肘の状態が安定し、頭と体の感覚が一致してきたということか。大谷は2月28日から始まるオープン戦登板にもGOサインを出した。
「もちろん行くつもりでやりますし、去年そんなに実戦では投げていないので。実戦の中での技術は実戦で磨くしかないので、どんどん投げて磨けていければいいのかなとは思っています」
膝を深く曲げ....新たな打撃フォームも披露
キャンプ初日の2月17日には打撃練習も行った。そこでは昨季とは違う新たな打撃フォームを披露した。
膝を深く曲げ、右足を高く、長くあげるニュースタイル。狙いは軸足となる左足にしっかりと重心を乗せて打つこと。昨季、打率.190に終わった反省を自己分析しながらオフから取り組んできた。
「去年、結構流れている部分とか多かった。重心が前に流れると良くないことが多いですし、どうしてもフィジカル的に結構そういう部分が去年は出ていたので、より意識してしっかりと軸足を使えたらなと思っています」
19年10月。大谷は左膝にメスを入れた。先天性の疾患で左膝蓋骨の手術だった。翌年の春キャンプやプレーに支障はないと言われていたものの、アスリートの体と感覚は繊細だ。自分のイメージとは違う動きに苦しめられた。
「軸足は使いにくいのかなということは感じていたので、それは意識したからといって次の日から、例えば左膝の状態がよくなるということもなかったですし、リハビリも含めて地道に同時進行でやるしかなかった。今は(軸足を)使えている感覚も戻っているので、より変化球に対してだったり、速い真っ直ぐに対しての反応は、やっぱり良くなってくるのかなとは思う。あとは実戦の中でどういう風に見るかが大事かなと思っていますね」