フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
“少女から大人”へ 15歳アリサ・リュウがフィギュア全米選手権で見せた変化…演技も容貌も
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byGetty Images
posted2021/01/19 11:01
全米選手権で大人っぽい演技を披露したアリサ・リュウ
「バランスのとれたアーティストであることを見せたかった」
「ぼくのアイスダンサーとしての経験の全てを、彼女に伝えたいと思ったのです」
成長期とパンデミックが重なり、そして怪我もあったリュウにとって今季は全米選手権での順位は二の次だったとスカリは説明する。
「この大会では、新しいアリサを見せることが目的でした。自信のついた、ゴージャスで美しい、これまで誰も見たことのないアリサを。彼女はただのジャンパーではなく、バランスのとれたアーティストであることを見せたかったのです」
北京オリンピックを目指して
フィギュアスケートは総合芸術と言われる傍ら、「跳んでなんぼ」のスポーツとも言われる。どれほど美しくても、結局はジャンプを成功させた選手が勝つ。
「もちろん、これから時間をかけて大技を取り戻していきます」
そう言うスカリは、元全米男子チャンピオンのジェレミー・アボットにジャンプの指導を依頼。2008年GPファイナルチャンピオンのアボットも、12月からリュウのコーチチームに加わった。現在はバーケルとニコルとのオンライン指導は一時中断し、スカリとアボットが日々の指導を行っている。
「今シーズンは、この試合が最初で最後の大会です。この1年で色んなことが重なって大変でしたけれど、(来年ではなく)今シーズンで良かった」とリュウは前向きに語る。
今シーズンはジュニアの国際大会は全てキャンセルになってしまったが、リュウは来季から、ようやくシニアの大会に出られる年齢になる。
2022年北京オリンピックのメダリスト候補の1人として注目されているリュウ。彼女が来季にはどのように花開くのか、楽しみである。