フランス・フットボール通信BACK NUMBER
空港に閉じ込められ...対戦相手から「昨夜はよく眠れたのか?」 ある代表チームを襲った“衝撃の事件”とは?
text by
フランク・シモンFrank Simon
photograph byFacebook Fédération Gabonaise de Football
posted2021/01/24 06:00
ガボン代表団はバンジュール空港の地面で一夜を過ごすことになった
「試合前夜に起こったことは、どう考えても普通ではない。僕ら選手は完全な笑いものだった!」
ヌグエマが続ける。
「幸いなことに予選はまだ2試合残っている。だがこの事件は、観光立国として成り立っているガンビアに大きなダメージを与えるだろう。彼らの行為は反スポーツ的であり背徳的でもあった。計画的なものだったのだろうが……」
異常事態にガンビアはどう反論したのか?
ラミン・カババジョ・ガンビア協会会長が、ガボンの主張に反論している。彼によればそもそもガボン側の対応が酷かったということである。
「ガボンに到着してから、われわれは空港とホテルで2度のPCR検査を受けた。彼らの私たちに対する態度、空港に到着してからの対応が緊張感を増幅させた。もしもガンビアの関係者の誰かが感染したら、それは彼らの責任だ!」
また、ガンビア協会は、ガボン大使もまたスポーツ大臣も、ガボン協会とは緊密に連携していないという。さらにガボン協会が、事前に何の告知もなく到着便を変えたことも批判した。PCR検査さえ受ければ、何の問題もなくホテルに到着することができたというのが彼の言い分である。
だが彼は、トラブルのあった夜にガボン代表がどれほど厳しい状況のもと、空港で一夜を過ごさねばならなかったかについては、何も言及していない。