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「迷った時は険しい道を選べ」世界最高峰NHLを目指す大学生・三浦優希が続けるアウトプットと描く未来
posted2021/01/15 11:00
text by
高木遊Yu Takagi
photograph by
Lake Superior State University Hockey Team
箱根駅伝や全国大学ラグビー選手権も終了し、日本の学生スポーツは激動の2020年度シーズンをあらかた終えたが、海の向こうアメリカでも奮闘を続ける日本人学生アスリートがいる。
「迷った時は険しい道を選べ」
よく聞く言葉の一方で実践はなかなか難しいが、それを地で行くような挑戦を続けるのが、アイスホッケーのNCAA(全米大学体育協会)ディビジョン1でプレーする三浦優希だ。
早稲田実業高校を中退してチェコへ渡り、現在はレイクスーペリア州立大学の4年生。アイスホッケーの本場である北米の第一線でFWとしてプレーし、20歳にして日本代表入りも果たしている。だが、彼の魅力は競技面だけに留まらない。記事投稿サイト「note」での発信、さらには帰国中にはインターンに参加し、そこで得た知見をアウトプットする。常に成長を求める向上心の源と、その先に描く未来を聞いた。
「届ける役目、責任がある」
2018年9月22日から始めた記事はすでに125本(1月13日現在)を数える。週に1回はnoteを更新している計算だが、驚くのがハイペースの投稿にもかかわらず、その充実した“質”である。すべて三浦自身が書いているものだが「だれか編集の人が関わっているの?」と思わず聞いてしまったほど。日々感じたことや挑戦の経緯、またアメリカの大学生活やスポーツ活動についての詳細を分かりやすく、自分の言葉でまとめている。
「自分がアイスホッケーを通して成長できているのは、かなり恵まれた環境に身を置かせてもらっているからです。だからこそ、経験させてもらって感じたことを情報として届ける役目、責任があると思います」