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【朝日杯FS】福永祐一がレッドベルオーブとコントレイルを比較すると… 武豊にとっても重要な一戦に
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2020/12/19 17:01
デイリー杯2歳ステークスを制した福永祐一騎乗のレッドベルオーブ。朝日杯FSは混戦が予想される
クラシックディスタンスで勝負させたい馬には
ジュンブルースカイは、2000mの新馬戦の次は1800mの萩ステークス、そして東京スポーツ杯2歳ステークスを使われてから、1600mのここに来た。かつて桜花賞、有馬記念などを制した女傑ダイワスカーレットも、デビューから2000m→1800m→1600mというローテーションだった。もともと持っている豊富なスピードを生かしつつ、将来的にはクラシックディスタンスでも勝負させたい馬は、このように距離を縮めながら使ったほうがいい場合がある、とダイワスカーレットを管理した松田国英調教師が話していた。なお、ジュンブルースカイを管理する友道師は松田師の弟子だ。
キャリアの浅いうちから速い流れを経験させると、次走以降でもスピードを出して走り、距離が延びたところでは抑えが利かなくなる恐れがある。が、逆にゆっくりとした流れをまず経験させておけば、その先流れの速いところで折り合いをつけることが容易になる。なるほどと唸らされる、伯楽の知恵である。
大激戦か、圧勝か、印をつけると…
◎ステラヴェローチェ
○レッドベルオーブ
▲ジュンブルースカイ
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昨年の勝ち馬サリオスは、最優秀2歳牡馬の座をホープフルステークスを勝ったコントレイルに奪われた。このレースが2歳王者決定戦となるかどうかは、勝ち馬のそれまでのキャリアに加えここでの勝ち方が重要になる。
首の上げ下げの大激戦になるのか、度肝を抜かれるような圧勝劇が見られるのか。いずれにしても、好レースを期待したい。