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シーズン通常開幕は早くも「実施困難」!? MLB機構側と選手会、対立のポイントとは…DHからワクチン接種まで
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byGetty Images
posted2020/12/19 17:00
秋山翔吾も所属するレッズのデービッド・ベル監督
年俸配分を巡って衝突する可能性も
今季開幕前には、試合数に応じた年俸配分を巡って両者の折衝が泥沼化し、互いに不信感を募らせたこともあり、個々の項目で衝突する危険性もはらんでいる。
来オフ、新たな労使交渉が予定されるため、互いに妥協するような弱腰を見せることは考えにくく、来季に関する交渉は一筋縄ではいきそうにもない。
今季のように無観客(ポストシーズンの一部試合を除く)になるのか、地域によって部分的な有観客になるのかも、交渉の行方を左右する大きなポイントになる。
実施要項に「ファンが何を望んでいるか」
もっとも、グラウンド上で戦うユニホーム組にすれば、どんな形であれ、機構・選手会の決定事項に従う以外にない。レッズのデービッド・ベル監督は言う。
「今季の規則もあり、我々はいろんなことを学習した。それらは必ず来季に役立つだろう」
その一方で、実施要項については、「ファンが何を望んでいるか」と付け加えた。
現時点で、2021年の開幕予定日は4月1日。
軽快な音楽が流れ、ホットドッグやポップコーンの匂いが漂うボールパークが、ご贔屓チームのユニホーム姿のファンで埋め尽くされる光景は、いつ戻ってくるのだろうか。