中から底上げしないといけない年だなと思っている

「補強は大事です。でも今年補強をせず、グッと我慢したのは、今度は中から底上げしないといけない年だなと思っているからです。

　僕が監督をして、結果を出したいなら補強はするはずじゃないですか。でもそういうことじゃなくて、ある程度、選手を一本立ちさせたい。素材は辰己（涼介外野手）であったり、田中（和基外野手）だったり、小郷（裕哉外野手）だったり、オコエ（瑠偉外野手）もいます。

　その辺の選手が一本立ちしてくれる状況を作らないと。だんだん（補強した）選手も歳をとってくるので」

――みんな期待しているけど、なかなか結果が出ていないという印象の選手ですね。

「辰己はもう少し“放し飼い”にした方がいいかなと思う部分があって、田中はもう少ししっかりと野球観について対話していった方がいいのかなと。真逆な性格なんですよ」

私生活を教育していかなければならない（笑）

――オコエは？

「もう少し私生活を教育していかなければならない（笑）。オコエに関してはすごい自信家なので、彼に言っているのは早くレギュラーを取りにきなさいということ。

　そこにたどり着くためには、野球選手としてという以前にやらなければならない部分もあるのかもしれない。今年も話したりしているんです。その点を改善していかなければならないと思いますね」

――移籍してきた選手の力はもちろん大きいですけど、最終的には生え抜きを幹にしたチームを作りたい。

「はい。例えば昨年の小深田（大翔内野手）もそうですけど、小柄なショートを1位で獲ったことには色んな方から批判がありました。なんでも批判する人って、物事が逆にいくと、ふわっと何処かにいなくなっちゃうんですよね（笑）」

――茂木栄五郎内野手との兼ね合いを指摘する声もありましたね。

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