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【契約更改ウラ話】野茂英雄「もう辞めてくれと言われた」、1億円を「その手前で結構」と固辞した選手とは
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byGetty Images
posted2020/12/06 11:04
紆余曲折の末にドジャースに行った野茂。その後の活躍は周知の通りだ
“サラリーマンの鑑”と賞賛された投手
<名言3>
1億円は主役の額、その手前で結構です。(鹿取義隆/559号 2002年9月26日)
◇解説◇
現役時代の鹿取は巨人の中継ぎの柱として、84年からの5年間、来る日も来る日もマウンドに立ち、“サラリーマンの鑑”と賞賛された。
西武のエースだった東尾修に「なんで言われるままに投げているんだ。自分を大切にしろよ」と心配されると、「東尾さんのような先発の代わりはいません。でも中継ぎにはいくらでも代わりがいます、だから黙って投げないといけないんです」と答えたという。
中継ぎが重要視され、「最優秀中継ぎ投手」のタイトルもある現在とは隔世の感があるが、紹介した言葉のように、鹿取は契約更改で1億円を提示されて、固辞したこともあったのだ。