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【契約更改ウラ話】野茂英雄「もう辞めてくれと言われた」、1億円を「その手前で結構」と固辞した選手とは

posted2020/12/06 11:04

 
【契約更改ウラ話】野茂英雄「もう辞めてくれと言われた」、1億円を「その手前で結構」と固辞した選手とは<Number Web> photograph by Getty Images

紆余曲折の末にドジャースに行った野茂。その後の活躍は周知の通りだ

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NumberWeb編集部

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雑誌「Sports Graphic Number」と「NumberWeb」に掲載された記事のなかから、トップアスリートや指導者たちの「名言」を紹介します。今回はオフシーズンの風物詩「契約更改」に関する3つのエピソードです。

<名言1>

俺がメジャー行くときの契約交渉なんて、「もう辞めてくれ」と言われたからね(笑)。「じゃあ、辞める」と言ったら、「ああ、どうぞ。じゃあこれ、任意引退証」。辞めてくれてラッキー、みたいな感じや。
(野茂英雄/594号 2004年1月23日)

◇解説◇

 近鉄時代の同僚、佐野慈紀との対談中に明かした、近鉄球団との契約更改の裏側。「入ったときは、いいチームだったのに、なんかすごく嫌なチームになってしまったと痛感させられたよ」と佐野も同調していた。

 その後はロサンゼルス・ドジャースに入団。全米に「NOMOマニア」と呼ばれる熱狂的なファンを生むほどのブームを起こした。

ヤクルトの契約更改を断り、海外FAを宣言

<名言2>

クローザーをやりたい気持ちは山々です。それでも野球は競争社会ですから、ブルペンで一番にならないことには任せてもらえない。

(高津臣吾/595号 2004年2月5日)

◇解説◇

 2003年に日本プロ野球のセーブ記録を更新し名実ともに「日本一のストッパー」となった高津はシーズン後、好条件を提示したヤクルトの契約更改を断り、海外FAを宣言。

 しかし、メジャーからのオファーは届かず、アメリカに渡って各球団のスカウトを集めて「トライアウト」を行い、ホワイトソックスへの入団がようやく決まった。

 NPBで数々の記録を打ち立てた高津でも「契約でクローザーが約束されているわけではありません」。2004年シーズン、高津は19セーブを記録。クローザーとしての実力をMLBでも発揮してみせた。

【次ページ】 “サラリーマンの鑑”と賞賛された投手

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