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南野拓実の最低評価は事実も リバプールでのプレミア初フル出場を“失敗”とするには尚早なワケ 

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三重野翔大

三重野翔大Shodai Mieno

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posted2020/11/29 17:40

南野拓実の最低評価は事実も リバプールでのプレミア初フル出場を“失敗”とするには尚早なワケ<Number Web> photograph by Getty Images

特筆すべきシーンは確かになかった。それでも過密日程で野戦病院化しているリバプールにあって、南野拓実にはまだチャンスがくるはずである

 74分、ピッチに倒れこんだミルナーが交代した。ハムストリングを負傷しており、その具合によっては長く戦線離脱する可能性もある。起用できるメンバーが揃うかどうか、そんな状態がここ数週ずっと続いている上に、12月恒例の過密日程が控えている。

前線でジョタらに後れを取ったのは事実だが

 プレミアリーグで加入後初となるフル出場はほろ苦い思い出となった南野だが、今のチーム事情を考えれば、ブライトン戦の出来が今後の出場機会に大きく影響するとは考えにくい。まだ挽回できるチャンスは与えられるはずだ。

 前線では依然ジョタに遅れを取るなど、もちろんポジション争いで厳しい状況にあることは確かだ。それでも今回の先発、そしてフル出場はクロップの信頼の証でもある。

 南野拓実は、リバプールが陥る負傷者続出の困難を乗り越えるキーマンでもある。フロント3に加えてインサイドハーフでもプレーできる前線のオールラウンダー。そのどちらもまだトップレベルに及ばないが、来たる過密日程の中でクオリティを向上させることができれば――手負いの王者にとってこれほど助けになることはあるまい。
 

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