酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
【記録で日本S展望】“巨人不利”を覆すには…カギは菅野智之以外の先発、全試合DHと“あの助っ人”
posted2020/11/20 11:05
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Naoya Sanuki/Hideki Sugiyama
21日から日本シリーズが始まる。今年は巨人の本拠地東京ドームが使用できず、巨人は京セラドーム大阪をホームとして使用する。巨人は最初からハンデを背負った感があるが、様々な記録を通して今シリーズを占ってみよう。
原と工藤、両監督の成績の特徴は?
原辰徳と工藤公康、ともに現代の名将だ。公式戦の通算記録はそれぞれ以下の通り。
原辰徳
14年/1096勝822敗66分 勝率.571
リーグ優勝9回 日本一3回
工藤公康
6年/498勝316敗21分 勝率.612
リーグ優勝3回 日本一4回
1000勝を超えた原監督は既に球史に残る名監督といっても良いが、工藤監督は勝率では原監督をはるかに上回っている。
注目すべきは、工藤監督がリーグ優勝回数よりも日本一の回数の方が多いことだ。これは、ポストシーズンで極めて強いことを物語っている。
ポストシーズン成績を比べてみると
両監督のポストシーズンの成績 CS1はクライマックスシリーズのファーストステージ、CS2はファイナルステージ、()は対戦相手。アドバンテージの勝敗は含まず。
〇原辰徳
2002年
日本S・4勝0敗0分(西武)
2007年
CS2・0勝3敗0分(中日)
2008年
CS2・2勝1敗1分(中日)
日本S・3勝4敗0分(西武)
2009年
CS2・3勝1敗0分(中日)
日本S・4勝2敗0分(日本ハム)
2010年
CS1・2勝0敗0分(阪神)
CS2・1勝3敗0分(中日)
2011年
CS1・1勝2敗0分(ヤクルト)
2012年
CS2・3勝3敗0分(中日)
日本S・4勝2敗0分(日本ハム)
2013年
CS2・3勝0敗0分(広島)
日本S・3勝4敗0分(楽天)
2014年
CS2・0勝4敗0分(阪神)
2015年
CS1・2勝1敗0分(阪神)
CS2・1勝3敗0分(ヤクルト)
2019年
CS2・3勝1敗0分(阪神)
日本S・0勝4敗0分(ソフトバンク)
通算39勝38敗1分 勝率.506
〇工藤公康
2015年
CS2・3勝0敗0分(ロッテ)
日本S・4勝1敗0分(ヤクルト)
2016年
CS1・2勝0敗0分(ロッテ)
CS2・2勝3敗0分(日本ハム)
2017年
CS2・3勝2敗0分(楽天)
日本S・4勝2敗0分(DeNA)
2018年
CS1・2勝1敗0分(日本ハム)
CS2・4勝1敗0分(西武)
日本S・4勝1敗1分(広島)
2019年
CS1・2勝1敗0分(楽天)
CS2・4勝0敗0分(西武)
日本S・4勝0敗0分(巨人)
2020年
CS・2勝0敗0分(ロッテ)
40勝12敗1分 勝率.769