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「将棋の銀はボランチに似ています」広瀬章人八段に解説してもらった“将棋とサッカーの共通点” 

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君島俊介

君島俊介Shunsuke Kimishima

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photograph byShigeki Yamamoto

posted2020/11/16 11:02

「将棋の銀はボランチに似ています」広瀬章人八段に解説してもらった“将棋とサッカーの共通点”<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

アーセナルファンの広瀬八段。お気に入りのエジルのユニフォームを持参してくれた

広瀬 渡辺明名人、佐藤天九段、野月浩貴八段、深浦康市九段、北浜健介八段が浮かびます。北浜八段はバルセロナ好きのようです。兄弟子の野月さんはコンサドーレ札幌ファンですね。関西では稲葉陽八段も好きみたいです。

 おそらく、いちばん見ているのは渡辺さんです。フルで試合を見るのは限られているでしょうけど、ハイライトはほとんど見ていると聞いています。“結果を追わなきゃならない”自分なりのルールがあるのだと思います。自分はプレミアリーグ専門ですけど、渡辺さんは四大リーグを熟知していると思います。

――昔は将棋連盟にもサッカー部があったそうですが、参加していましたか。

広瀬 サッカー部は深浦九段や野月八段たちが20代のころに立ち上げたものです。少し参加していました。佐藤和俊七段がキャプテンのときでしたね。11人集めるのも大変なので、最後のほうはフットサルコートを使っていました。

――どこで試合や練習をやっていたのでしょうか。

広瀬 将棋会館は渋谷区千駄ヶ谷にあるのですが、同じ渋谷区内の幡ヶ谷にスポーツセンターがあって、そこでやっていました。棋士はサラリーマンよりも自由な時間が多いですから、平日の昼間に活動できるんで、こうした場所も取れるんですよ。むしろ、今思うとなんで平日なのに対戦相手のチームがいたんだろうと思いますね。サッカーはもちろんですが、そのあとの飲み会が楽しみな方も多かったですね。それを含めて部活動ですし。

「渡辺部長がテキパキ動いてくれるので、部員は部費を払うだけです」

――現在はフットサル部になっていますね。

広瀬 サッカー部がほぼ廃部の状態になったころに渡辺さんが新しくフットサル部を立ち上げて5年以上たちますね。渡辺部長はテキパキ動いてくれるので、部員は部費を払っているだけです。コロナの前は、おそらくトップ3に入るくらいの出席率でした。最近、活動を再開したようですが、私は行けていません。将棋界に縁があるからでしょうけど、元サッカー日本代表の方が遊びにきてくださることもあるんですよ。

――えっ、どなたですか。

広瀬 波戸康広さんと小村徳男さんです。お二人とも将棋好きで、実際お強いです。波戸さんは将棋親善大使ですし。フットサルでは、プロに遊んでもらっている感じです。日本代表の経験がある方とパスを交換してもらうだけで、いい記念になったと思いますね。

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