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「対戦相手の手強さを考えれば…」ダルビッシュ有&前田健太“サイヤング2位”が示す誇らしい事実
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byKYODO
posted2020/11/13 17:00
日本人投手初の最多勝(8勝)に輝き、防御率2.01の好成績で自身2度目のサイ・ヤング賞投票2位となったカブスのダルビッシュ有
その後、さらに投票結果についても自身の思いを綴った。
「2位で悔しい気持ちより、デグロムの上に行けたというのに喜びを感じます。去年の今頃はデグロムやバーランダー、コールのようなレベルの投球をしたいという夢を持っていたので。目標ではなく夢レベルだったので驚いています」
そして、ダルビッシュの妻である元女子レスリング世界チャンピオンの山本聖子さんも自身のブログで夫への思いを記した。
「飛行機を見にドライブ、庭でめいっぱい遊ぶ子供達。今日もいつも通りの我が家です。その中で少し違うのは、サイ・ヤング賞の発表でしたね。主人は2位になりました。本当におめでとう。私はこんな凄いパパでも、もがき苦しんでいたパパでも関係なく大好きだし、心から尊敬しています。まだまだ目指すものがあるパパは幸せだね」
生涯の伴侶として、アスリートとして、これほどの言葉はないだろう。
日本人投手にとってもはやサイ・ヤング賞は夢ではない。現実の目標として切磋琢磨する時代がついにやってきた。ダルビッシュ有、前田健太のサイ・ヤング賞2位の結果は誇らしく、喜ばしい事実なのである。