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戦力外通告、大物選手は何を考えるのか「必要とされなくなればクビになるだけ」「故郷を失った自分は…」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKYODO
posted2020/11/04 18:00
楽天退団後、ドジャースのマイナーリーグ入団テストを受けた下柳。合格には至らなかった(右はラソーダ元監督)
佐伯に救いの手を差し伸べたのは……
<名言3>
故郷を失った自分は、新しい場所を故郷にする。
(佐伯貴弘/767号 2010年11月25日発売)
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◇解説◇
勝負強い打撃で「マシンガン打線」の一角を担った佐伯。1998年のベイスターズ日本一に貢献し、横浜ひと筋18年の男が戦力外通告を受けたのは40歳のときである。
フロント入りの誘いを断ってまで現役にこだわった佐伯に救いの手を差し伸べたのは、中日の落合博満監督だった。中村と同じく、その打力を買って中日へといざなったのだ。
再生のチャンスを得た佐伯は、中日を終の棲家とすることを誓っていた。
その佐伯は2011年、1シーズン在籍して現役を引退。そして2014年から中日・谷繁元信監督のもとで二軍監督兼打撃コーチに就任した。2016年からは一軍守備コーチを務めたが、同年8月、谷繁監督の“休養”と時を同じくして、事実上の解任とあいなった。
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