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「大相撲の行司さんを目指したきっかけは?」「どうすればなれる?」現役の行司さんに聞いてみた

posted2020/11/07 17:01

 
「大相撲の行司さんを目指したきっかけは?」「どうすればなれる?」現役の行司さんに聞いてみた<Number Web> photograph by Jiji Press

今回インタビューに応えてくれた三役行司の木村庄太郎さん

text by

飯塚さき

飯塚さきSaki Iizuka

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Jiji Press

大相撲における行司の仕事紹介。ここでは、巡業での役回りや、話を伺った三役行司・木村庄太郎さんが行司を目指したきっかけ、さらには行司という職業そのものの制度などについて紹介する。(全2回の2回目/前編へ)

1年で「家と地方が半々くらい」

――行司さんのお仕事には、本場所以外に巡業での役回りも多いと伺いました。巡業では、具体的にどんなお仕事があるのでしょうか。

庄太郎 巡業付きの行司は7人います。彼らの主な仕事は、1年から1年半後に控える巡業行程の組み立てと、それに伴う諸々の手配です。巡業地を決めるのは、巡業部長をはじめとする親方衆ですが、ではどの順番で回るか、移動手段はどうするかなど、具体的な旅程を考えて助言するのが巡業担当の役割です。日程を組み立てて、巡業部長の最終決定をもらったら、それを輸送担当の行司に投げます。輸送担当は、各移動でバスを使うのか電車を使うのかなどを決めていきます。こうして、約1年前には巡業の日程が決まります。

――巡業にかかるさまざまな手配は、行司さんが行っているんですね。

庄太郎 それと、本場所とは別に、巡業中の割場担当もいるし、巡業中のアナウンス係もいます。また、1週間前に巡業地に入って細かい手配を行う先発隊もいますので、ほとんどの行司が巡業にも出ていることになりますね。

――行司さんたちは、年にどれくらい家にいられるんでしょうか。

庄太郎 巡業が約3カ月、地方場所が3カ月ですから、家と地方が半々くらいです。今年はコロナの影響で、残念ながら巡業も地方場所もないので、ほとんど家にいますよ。

1日のスケジュールは?

――庄太郎さんは、現在どのような業務を担っているんですか。

庄太郎 総監督である立行司のほかに、あらゆる部署を監督し、部署異動などを決める人事担当のようなものがいて、私は現在、木村元基くん、木村要之助くんと3人でこれを務めています。2年に一度の選挙で選出される3人です。

――なるほど。庄太郎さんは、場所中の一日はどのようなスケジュールで動いているんですか。

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