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“超高速”箱根駅伝予選会「なぜルーキーが活躍?」「中央学院大、衝撃の落選」…全結果を振り返る
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJMPA
posted2020/10/20 18:55
5km、10km、15km、20kmのポイントでトップ。“完全勝利”を果たした順天堂大学
暑さに苦しみ、10位通過になった昨年の反省を活かして、あえて暑い中でポイント練習を重ねてきた。その結果、走力がついて全員が設定タイム通りに走ることができた。藤原正和監督は「森(凪也・3年)、吉居(大和・1年)は前の逃げのグループにし、62分台を目指すグループは上級生が締めてくれた。あと、池田(勘汰・4年)主将がうしろのグループを引っ張ってくれて、いい形で新戦力が機能し、収穫があった予選会だった」と、満足そうな表情を見せた。61分47秒の吉居をはじめ、62分台が7名と充実のメンバーで箱根駅伝まで2カ月半、さらに力をつけて総合3位内を目指す。
神奈川大、国士舘大、日体大、法政大、拓殖大も力を発揮して、箱根に戻ってきた。
箱根復活組は城西大、山梨学院大、7年ぶりに予選を突破した専修大だ。
箱根復活組を果たした“3チーム”
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城西大は昨年もエントリーメンバーのレベルが非常に高く、予選突破の有力校に挙げられていたが15位と、まさかの予選落ち。今年は、その悔しさをバネに例年よりも距離を踏み、調子をしっかりと試合に合わせられる能力を高めてきた。「菊地(駿弥・4年)、菅原(伊織・4年)、砂岡(拓磨・3年)は自分のペースで、あとは確実に予選通過するために固まっていくように指示しました」という櫛部静二監督の狙い通り、菊地、砂岡は61分台、菅原も62分6秒で走り、全体を引っ張った。スタートから徐々に総合順位を上げ、3位での予選突破となった。
山梨学院大は、19年2月に上田誠仁が総監督になり、飯島理彰駅伝監督の新体制になって、2回目の予選会。昨年もメンバー的には十分に予選突破を果たせるだけの戦力があったが、17位に沈み、33年連続出場が途絶えた。今年は序盤から中位をキープし、7位で予選を突破。「今年は絶対に(箱根に)戻るぞという強い気持ちで、きつい練習にも耐えてくれた。それが予選突破に繋がったのかなと思います」と飯島監督は語ったが、以前のように留学生に頼るのではなく、全学生が力を高め、箱根復活を果たしている。
専修大は、コロナ禍の影響で試合がないなか、学内TT(タイムトライアル)と試合形式での練習メニューで実戦感覚を養い、力を上げてきた。夏合宿では昨年の予選会で暑さが影響して敗れたことを考え、暑い中、アップダウンの厳しいところで鍛えた。それが今回の結果に表れ、長谷川淳監督は「これまでやってきたことを選手が証明してくれた」と喜びを見せた。
中央学院大がまさかの落選……
復活組があれば落選したチームもある。