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“超高速”箱根駅伝予選会「なぜルーキーが活躍?」「中央学院大、衝撃の落選」…全結果を振り返る
posted2020/10/20 18:55
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph by
JMPA
箱根駅伝予選会が終わり、本戦へ出場する10校が決まった。
無観客、気温11度、冷たい雨が降るなか、レースは各大学とも攻めの展開で動いた。フラットな周回コースはスピードを有する選手に有利に働き、留学生たちのトップ集団は5kmを14分10秒というハイペースで展開。最終的に留学生4名を含め、13名が61分台(ハーフマラソン、21.0975km)を出す、超高速レースになった。
総合タイムも更新! “完全優勝”だった順天堂大学
圧倒的な強さを見せたのは、順天堂大だった。
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5km、10km、15km、20kmのポイントでは、常にトップの座をキープ。いわば完全勝利でトップ通過を果たした。昨年の本戦で、ハイスピードの展開に出遅れて対応できなかった反省を踏まえ、今年はハイペースに対応できる脚作りをしてきた。積極的に攻めるグループと少し守りながら走るグループに分けてレースを展開した結果、61分台が2名も出るなど素晴らしい走りを見せ、2位の中央大に2分39秒差をつけた。長門俊介監督は「すべての学生がしっかりと力を出し切れた。学生の底力に驚いています」と選手の力を絶賛。総合タイムは、10時間23分34秒。2年前、駒澤大が出した10時間29分58秒という簡単には破られないだろうと言われたタイムをあっさりと更新した。今回の総合タイムを考えると本戦も楽しみだ。総合5位以内、シード権獲得への自信も膨らむ。
個々を見ても1年生の大物ルーキーである三浦龍司が2位集団の背後につき、最後に持ち前のスピードで日本人トップとなった。タイムはハーフマラソンのU-20歴代最高となる61分41秒。1年生が日本人トップになったのは、2009年に行われた第86回大会予選会の村澤明伸以来の快挙。中央大のライバル吉居大和(1年)にも勝ち、すっかりエースの表情だった。
「前半、先輩がペースを作ってくださって自分はうしろについてリズムよく進むことができたので、この順位になりました。本選では6区希望ですが、1・2区の前半区間も考えたい」と本番を見据える。
2区起用になれば各大学のエースと激突することになり、昨年の相澤晃(東洋大・現旭化成)と伊藤達彦(東京国際大・現ホンダ)が競ったような面白いレースが見られるかもしれない。
中央大も余裕の予選会突破になった。