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“モノが違う女”朱里がスターダム入団表明! 「プロレス一本」の覚悟を決めた理由を聞く 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byNorihiro Hashimoto

posted2020/10/17 11:02

“モノが違う女”朱里がスターダム入団表明! 「プロレス一本」の覚悟を決めた理由を聞く<Number Web> photograph by Norihiro Hashimoto

スターダム入団を表明した朱里。“フリーの大物”が団体で更なる成長を見せるだろう

プロレスと格闘技は真逆だけど

 格闘技の舞台で活躍したプロレスラーは何人もいる。ブロック・レスナーに至ってはWWE、新日本プロレス(IWGP)、UFCでベルトを巻くという偉業を成し遂げた。ただプロレスと格闘技のハイペースな同時進行、立ち技とMMAとプロレスすべてで結果を残したという点では、朱里は史上最高レベルだろう。

「それ、もっと言ってください(笑)」

 本人は照れくさそうに笑うのだが、プロレスも格闘技も本気でやってきたという自負は揺るぎない。ただプロレスの試合を見ていて、ことさらに“格闘家”のプライドをひけらかすような雰囲気は感じない。よく言われ、また言われて嬉しいのは「相手のよさを引き出す試合をする」という評価だそうだ。

「プロレスと格闘技はまったく違うジャンルだと思ってます。真逆と言ってもいいくらい。どっちも凄いし、どっちも面白いし、どっちも難しいんですよ」

プロレスをやる時はプロレスラー

 格闘技の試合に出ると「プロレスラーに何ができる」という空気を感じた。逆にプロレスで“格闘技の強豪”のように扱われていると感じることもある。「どっちも癪だし、そういう見られ方をされるのが許せなくて」と朱里は言う。

 スターダムでも、得意の寝技で渡り合うような試合をしてみたいと朱里。「小波、舞華、(林下)詩美もかな。できる選手は何人かいると思うので」。岩谷戦のファーストコンタクトでは両足タックルからサイドポジションを奪取した。プロレスでも蹴り技と関節技を武器にしており、その威力と説得力が格闘技で培われたものなのは否定しない。ただプロレスの試合で出す技はすべて“プロレス技”だと考えてもいる。彼女がデビューしたのはエンタメ・プロレスを世に広めた『ハッスル』。WWEでも活躍したTAJIRIが師匠である。

「私はプロレスをやる時はプロレスラーだし、格闘技の試合に出る時は格闘家。そういう感覚です」

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