「一軍の雰囲気にも慣れてきた」

　2度目の二軍降格の直前、今シーズンの自身について高木に話を聞いた。

「一軍の雰囲気にも慣れてきて、今は、それほど緊張することもないですね。一軍を経験して、改めて感じている課題もたくさんあります。最近で言えばバントの失敗。それに関しては、とにかく練習するしかない。そして、状況に応じたバッティングも大事だと改めて感じています」

　1番で起用される試合もあった。

「ランナーがいない場面なら、塁に出ることを優先すること。そしてランナーがいれば、先の塁に進められるようなバッティングを心がけること。もっと状況に応じたバッティングができるようになりたいです。1度目の昇格直後は自分のことで頭がカツカツだったので、視野が狭くなっていました。プレッシャーもありましたね。でも再昇格してからのほうが、冷静に試合に臨めた気がします」

焦りもあったが、辻監督の言葉で切り替えた

　8月に一旦、登録されたあと、試合中に足首を痛めて二軍調整となった。そのリハビリのため実戦から1カ月、遠ざかり、当初は焦りもあったと話す。

「チャンスだったのでケガをしてしまったのは、もちろん、もったいないとも思いましたけど、早いうちに気持ちを切り替えることができました。そう思えたのは、また（一軍に）呼ばれるという自信があったし、落ちる前に辻監督から『またチャンスはあるから、ちゃんと治して二軍でやれることをやっておきなさい』と言っていただけたから。そこで気持ちの切り替えができたし、二軍に落ちても生活を変えることなく野球に取り組めました。これもひとつの経験として、今後の自分に生かせればいいかな、と」

　リハビリをしつつ、自分に必要な練習にも打ち込めたと振り返る。

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