ゴルフPRESSBACK NUMBER
横峯さくら独占インタビュー 妊娠発表も「引退はない」“ママ計画”と勝利への欲望
posted2020/09/25 11:00
text by
南しずかShizuka Minami
photograph by
Ken Ishii/Getty Images
9月8日、プロゴルファー横峯さくらは所属事務所を通じて、第一子の妊娠を発表した。現在は妊娠5カ月の安定期に入り、医師の判断のもとでプレーしているという。
その発表から数日後、横峯はオンラインによるインタビューに応じてくれた。
ふんわりとしたグレーのブラウスに身を包み、「今日は宜しくお願いします」と礼儀正しく頭を下げた。その姿は、1月の米ツアー第2戦でお目にかかった時と変わらないように見える。
「いや、ちょっと前に測った時、4kgぐらい増えていました」
そう言って微笑む姿に、母親になる嬉しさが滲み出ていた。
飛距離は落ちた、でも体調は問題ない
現在は無理のない範囲でゴルフに取り組んでいるという。
「妊娠前は朝から晩まで200~300球を打って、18ホールをプレーし、トレーニングもしていました。今は、お昼ぐらいからハーフ(9ホール)を回って、日によって練習場で打ったり、打たなかったりという感じです」
出産を経験した全ての女子プロゴルファーは「お腹が大きい時は、ドライバーが飛ばなかった」と口を揃えて言う。それに横峯も同意する。
「それこそ2日前ぐらいにゴルフをしたら、飛距離がすっごい落ちていました。15~20ヤードぐらい。ミート率がすごい低くなって、(インパクトの)タイミングが難しいなって」
たとえゴルフに支障があっても、体調に問題はない。2カ月ほど前に食べつわりの症状があったものの、今は落ち着いた。
「(その期間に)吐くってことは一回もなかったのですが、1日中ずっと何か食べたいみたいな。毎晩、お菓子をつまみたくなったんですけど、体重が増えるペースが早かったことと、カロリーなどを考えて、お菓子の代わりに桃やミカンなどフルーツを食べていました」
今季は米女子ツアーの産休制度を利用し、出産後の2021年後半を目処に競技復帰を目指す。