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<愛弟子の胸のうち>
原英莉花「受け継がれるジャンボイズム」

posted2020/03/03 17:00

 
<愛弟子の胸のうち>原英莉花「受け継がれるジャンボイズム」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

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中村計

中村計Kei Nakamura

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Kiichi Matsumoto

昨年はツアー初優勝を飾り、その実力と美貌で絶大な人気を博す。15歳で弟子入りした尾崎将司の“飛ばし”の遺伝子を存分に受け継ぎ、その教えに心酔する彼女が語る、尊敬してやまない師匠への思いとは。(Number998号掲載)

 老ゴルファーと、21歳の女子ゴルファー。ミスマッチだが、それだけに、まるで映画の中の物語のようだ。

「ジャンボ尾崎」こと尾崎将司と、原英莉花――。

 2人の関係性は、映画『ミリオンダラー・ベイビー』における老トレーナー、フランキー(クリント・イーストウッド)と、女性ボクサーのマギー(ヒラリー・スワンク)を想起させる。フランキーは、マギーを突き放しながらも常に深い愛情で見守っている。一方のマギーは、老いてゆくフランキーへの敬意を決して忘れない。

 高校1年生のときから尾崎の薫陶を受け続けている原は言う。

「私が行ったときは教えて頂けることは当たり前じゃなかったので。教えてくださること(自体)がありがたいことでした」

 原に話を聞いたのは春先、師匠とともに参加したジュニアレッスン会の日だった。それだけにこんな本音も漏れた。

「(私には)あんなに優しくなかったですよ。なので、(子どもたちには)真剣に、聞き入る感じで聞いて欲しいですね」

 2018年にプロテストを突破した原は、翌'19年にLPGA女子ゴルフツアーで初優勝を飾った。原の最大の魅力は、173cmという体を生かした飛距離だ。これまでの日本人女子選手にはないスケールを感じる。だが、尾崎は教え子を軽くたしなめるように言う。

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尾崎将司

女子ゴルフの前後のコラム

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