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<独占>久保建英が明かす リーガ1年目「対戦して一番キツかった選手」とは? 

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photograph byMutsu Kawamori

posted2020/09/18 20:00

<独占>久保建英が明かす リーガ1年目「対戦して一番キツかった選手」とは?<Number Web> photograph by Mutsu Kawamori

岡崎慎司との日本人対決となった開幕戦で、後半途中からプレーした久保

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、今回はこちらの質問を書面で送るかたちになったが、「マジョルカで途中出場が続いた時期に考えたこと」「対戦したレアル・マドリーの印象」「昨季対戦して最もきつかった選手」(ちなみにレアル・マドリーの左サイドバック、メンディ選手だそうだ)などについて、丁寧に答えてくれた。

なぜ新監督ウナイ・エメリを3度「面白い」と言ったのか?

 加入したビジャレアルについて目を引いたのは、指揮官のウナイ・エメリについて言及した以下の部分だ。

 <――エメリ監督にはどのようなプレーを期待されているのでしょう?

「エメリ監督はしっかりした方で、選手ともコミュニケーションを積極的にとってくれます。どのようなサッカーをしたいのか、それを選手と共有できています。非常に面白いチーム、そして面白い監督で、ここで面白いサッカーができると考えています。個人的には、『今のプレーはこうしてほしい』、そんな細かい要求もしてもらえるので、やりやすく感じています」>

 3回繰り返した「面白い」という言葉が、読み手に強烈な印象を与える。

 緻密な指導をする監督のもとで、戦術適応力を磨きつつ、サッカーをとことん楽しむ――そんな久保の姿が浮かび、サッカー選手としてさらなる飛躍を期待できる言葉だった。

 ソシエダ戦の後には、ピッチでの役割を尋ねられ、「ライン間でスペースを見つけ、ボールを展開して攻撃につなげること、そして下がりすぎないことです。(味方が)ボールを届けてくれますからね」と答えたことからも、久保には攻撃面でエメリがアイデアを授けていることがわかるだろう。

 開幕戦はベンチスタートで、約20分の出場にとどまった。早くもその事実に悲観的な見方をする記事も見かけたが、久保の言葉を丁寧に読みといていけば、新天地ビジャレアルで活躍するのは間違いないだろうと思えてくる。

 19歳のMFの進化から、まだまだ目が離せないのだ。

久保建英の独占インタビュー以外にも、1011号では今季のリーガ・エスパニョーラを愉しむための記事がラインナップ。クラブ、選手、監督、そして育成面から掘り下げた「ビジャレアル徹底解剖」、中西哲生氏による「マジョルカ修業時代の価値を読み解く」、メッシ退団騒動で揺れたバルセロナと世代交代の進みそうなレアル・マドリーのレポート、さらに岡崎慎司と乾貴士のWインタビュー、39歳の今もベティスで活躍するホアキン・サンチェスのノンフィクションなど。ぜひお手にとってください。

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