Sports Graphic Number WebBACK NUMBER
半年ぶりに再開! 来夏を見据えた熱闘。
リードジャパンカップレポート <女子編>
text by
津金壱郎Ichiro Tsugane
photograph byIchiro Tsugane
posted2020/09/01 11:00
23歳の野中生萌は13位にも手応え。
そのなかでボルダリングを得意にする23歳の野中生萌(XFLAG)は、準決勝敗退の13位。準決勝課題はTOPホールドまで50手で、決勝進出のボーダーラインは46+。野中は44+の高度でフォールしたが、自身のパフォーマンスには手応えを得たこともあってか表情は明るかった。
「緊急事態宣言の頃は肩の状態が悪かったし、大会前にリード練習をしたのも1、2週間に1度くらい。十分に練習をできなかった割には、今回は登れたって感じですね。私にしたら40手を超えたのもすごいし、50手なんてムリでしょ!(笑)」
新型コロナウイルスによる難しい状況のなか、岩手県や盛岡市の競技への理解や、多くのスタッフや関係者の尽力によって半年ぶりの開催にこぎ着けたスポーツクライミング。国内では9月から来年の各種目のジャパンカップ出場権をかけた戦いがスタートする。ボルダリング、スピード、リードの各種目のジャパンツアーのなかで、選手たちがどこまでレベルアップしていくのか興味は尽きない。
【女子決勝結果】
優勝 森秋彩(茨城県山岳連盟)
2位 野口啓代(TEAM au)
3位 柿崎未羽(東京都山岳連盟)
4位 平野夏海(国士舘高等学校)
5位 谷井菜月(橿原学院高等学校)
6位 小池はな(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)
7位 伊藤ふたば(TEAM au)
8位 阿部桃子(神奈川県山岳連盟)