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羽生善治九段、名人復位、タイトル100期に向け
「貴族」と対局。勝負飯は「チキンねぎ塩焼き弁当」。
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byTadashi Shirasawa
posted2020/07/28 12:38
佐藤天彦九段(左)と羽生善治九段[撮影別日]
7月28日、第79期順位戦A級2回戦で羽生善治九段(49)が佐藤天彦九段(32)と対局中だ。
事前の抽選で先手番となった羽生九段は「角換わり」の戦型を選択した。
順位戦のA級は、1年間かけて名人への挑戦権を争うリーグだ。C級2組からC級1組、B級2組、B級1組と昇級して、そこからA級に上がったトップ棋士10人がしのぎを削っている。
いま話題の藤井聡太棋聖は今年度はB級2組で戦っているため、A級に入るのは最速で2022年度になる。
羽生九段は今期の順位戦A級1回戦で菅井竜也八段に勝ち、幸先のいいスタートを切った。
これまでに羽生九段は名人のタイトルを9期獲得。十九世名人の資格も保持している。次に名人位を獲得すれば、4度目の名人復位となる。
また、現在タイトルを通算99期獲得しており、次に挑戦するタイトル戦には大台の100期がかかる。
本日対局している佐藤天彦九段は、名人3期獲得経験がある実力者。
また、「アン・ドゥムルメステール」などの高級ブランドの服に身を包み、クラシック音楽を愛することなどから「貴族」の愛称で親しまれている。
本日の「勝負飯」は、羽生九段は「チキンねぎ塩焼き弁当」、佐藤九段は「豚しゃぶ(梅しそだれ)弁当、ごはん少なめ」だった(いずれも「鳩やぐら」からの注文)。
対局は18時から40分間の夕食休憩をはさみ、本日深夜には決着する見込みだ。