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フラメンゴにクライフ流を注入した
名将の退団は、本田圭佑にも影響?
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byAP Photo/Leo Correa/AFLO
posted2020/07/24 11:30
リオ州選手権を制覇し、胴上げされるジェズス監督。ベンフィカへの帰還はブラジルサッカーに大きな影響を及ぼしうる。
フラメンゴの栄華に焦るボタフォゴ。
地元メディアは、ブラジルで新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、家族が帰国してしまったこと、ブラジルリーグの開幕が8月9日に予定されているがシーズンの先行きが不透明であることが背景にあったと分析する。
昨年、ジェズス監督率いるフラメンゴがタイトルを総なめにしたことは、本田圭佑のボタフォゴ入りとも無関係ではない。
フラメンゴを最大のライバルとみなすボタフォゴは、ブラジルリーグで下位に低迷。フラメンゴとは対照的なシーズンを送った。
今年こそは何とかフラメンゴに対抗したいが、生え抜きのスター選手がいない。そこで、外国人だが欧州ビッグクラブでプレーした経験を持ち、W杯にも3回出場している本田の獲得に動いたという見方がある。
本田にも対戦チャンスがあったが。
2月初めのボタフォゴ入団後、本田はジェズス率いるフラメンゴと対戦するチャンスが2回あった。
選手登録が3月3日に完了し、その4日後、ボタフォゴはリオ州選手権後期第2節でフラメンゴとアウェーで対戦する予定だった。しかし、ボタフォゴの首脳が本田をホームゲームでデビューさせることを望んだことから、本田はプレーしなかった(結果は3-0でフラメンゴが完勝)。
また7月5日、リオ州選手権後期の準決勝でボタフォゴはフルミネンセと対戦。勝てば決勝でフラメンゴと対戦するはずだったが、敗退してしまった。
この原稿を書いている時点で、フラメンゴの新監督はまだ決まっていない。