予測システムはドジャースに6割の予想。

　以前のコラム（MLB大手サイトの超意外な予想）でも紹介したセイバーメトリクス系のウェブサイト（https://www.fangraphs.com/depthcharts.aspx?position=Standings）ではすでに60試合での予想も掲載されているが、上位チームの勝率はかなり低めに見積もられている。勝敗予想の上位6位タイまでは次のような顔ぶれだ。

（1）36勝24敗　勝率.600　ドジャース
（2）35勝25敗　勝率.583　アストロズ
（3）34勝26敗　勝率.566　ヤンキース
（4）33勝27敗　勝率.550　ブレーブス、ナショナルズ、レイズ
（5）32勝28敗　勝率.533　メッツ、ツインズ、カブス、パドレス、ブルワーズ
（6）31勝29敗　勝率.516　レッズ、アスレチックス、インディアンス、カージナルス、ダイヤモンドバックス、フィリーズ、レッドソックス

　では、この中で最高勝率であるドジャースの36勝24敗、勝率.600に到達するのは、どれほど難しいのか。

1勝の価値が跳ね上がったシーズン。

　ドジャースは今季、地元で迎えるジャイアンツとの開幕シリーズで4試合を戦ったあとに、敵地でのシリーズが4つ続く。2017年のワールドシリーズにおける「サイン盗み」で因縁のアストロズと2試合、パドレスと3試合、ダイヤモンドバックスと4試合、パドレスと3試合を戦う。

　この敵地での4つのシリーズを8勝4敗で乗り切れば勝率.666になるが、7勝5敗では勝率.583と大きく数字が変わってしまう。それはもちろん、通常の162試合から60試合になったことで「1勝の価値」が2.7倍に跳ね上がったからである。

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