古賀淳也の名言
待ちわびていた日が来た。泳ぐのが楽しい。
古賀淳也(水泳)
2020/07/19
ドーピング検査陽性による2年間の資格停止期間を終え、2020年5月から「競泳選手」としての活動を再開した古賀。地獄を見た男の言葉はズシンと重い。'09年世界選手権男子100m背泳ぎで金メダルを獲得、'16年リオ五輪では男子400mリレーで48年ぶりの8位入賞に貢献と輝かしい戦績を誇る。そんな古賀に悲劇が襲ったのは'18年4月23日。禁止物質の陽性反応が出たこと、そして4年間の資格停止処分が下ったことがメールで通告された。身に覚えはなかったが、原因は摂取していたサプリメント。食事も喉が通らないほど絶望的な日々を過ごしてきたが、意図的ではないことを訴え、'19年8月に停止期間が2年に短縮された。そして、ようやくプールに戻ったタイミングで、東京五輪が延期となった。「(絶望的だった)東京五輪に挑戦できる可能性も生まれた。このチャンスをものにできるかは僕の努力次第。今は情熱に火をくべているような毎日です」。7月19日で33歳となった古賀のドラマチックな復活はあるか。
Number1005号(2020/06/18)