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“決められる人”は何が違うのか?
豊田陽平のPKで迷わない秘訣。

posted2020/07/17 07:30

 
“決められる人”は何が違うのか?豊田陽平のPKで迷わない秘訣。<Number Web> photograph by J.LEAGUE

豊田陽平は過去5年間、J1で13本のPKを決めてきた。

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雨宮圭吾

雨宮圭吾Keigo Amemiya

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J.LEAGUE

「13/13」……過去5年間でJ1最多のPK得点数

 豊田陽平は考える。ボールを抱えてペナルティスポットに向かいながら、例えば相手ゴールキーパーのキャリアについて考えてみる。

 チーム内での立場はどうなのか、どれくらいの責任感を持った選手なのか。

「ゴールを6分割したとして、どこを守るのがそのキーパーにとって後悔なく仕事を全うしたと言えるか。それを考えます」

 キーパー心理からすれば、真ん中に来ると読んだとしても、その場に突っ立ったまま左右に決められるのはバツが悪い。まだキャリアが浅く、立ち位置を確立できていない若いキーパーならなおさらだ。どうしたって左右に飛びたくなる。

「そんな時は真ん中が一番安全なんです」

 サガン鳥栖のストライカーとして、過去5年間、J1で13本のPKを決めてきた。同期間で区切れば、大久保嘉人と並んでリーグ最多タイ。決定率は100%で大久保をしのいでいる。日本代表でも2015年アジアカップ準々決勝のUAE戦では、PK戦で4人目のキッカーとして成功。'18年の韓国Kリーグでの初ゴールもPKだった。

「止められる時というのは、だいたい迷いがあるもの。だからPKを成功させるには、その迷いをなくせばいい」

 時には偉大な先輩が話していたセオリーを考えてみる。名古屋グランパス時代、日本代表GKの楢崎正剛からキッカーの特性についてこんな話を聞いた。

「『俺がPKを蹴るんだ』というような我の強い選手の場合、右利きなら左、左利きなら右に蹴る傾向がある。周りから託されているような選手なら、その逆方向になる」

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