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浦和、昨季王者マリノスに粘ってドロー!
大槻監督「総力戦」の覚悟見えた90分間。
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byJ LEAGUE
posted2020/07/04 21:00
浦和レッズvs.横浜F・マリノスが開催された埼玉スタジアムは、鮮やかなコレオグラフィーが描かれた。
<J1第2節>
浦和 0-0 横浜FM
浦和は埼玉スタジアム2002に昨季J1王者の横浜FMを迎えて再開節に臨んだ。横浜FMは昨季のメンバーを軸としつつベルギーから復帰した天野純が先発メンバー入りする一方で、浦和は興梠慎三、橋岡大樹らがスタメンに並ぶとともに槙野智章、鈴木大輔、阿部勇樹といった経験あるメンバー、そして期待の新外国籍選手のレオナルドがベンチ外となった。
浦和の大槻毅監督は「NumberWeb」で連載中の「Jをめぐる冒険」でのJ1再開前インタビューで「みんなが同じ状況、同じスタートではありません。だから、すべてを受け入れるシーズンだと思っているし、選手やスタッフ、ファン・サポーターの方々と力を合わせてチャレンジするシーズン。例年以上に総力戦で戦っていきたいと思っています」と語っていたが、過密日程を戦う上での覚悟を感じさせるスタメンとなった。
試合は横浜FMが小気味よくパスを回す中で、浦和が鋭いカウンターを狙いに行く展開に。6分には左サイドから汰木康也がカットインから鋭いミドルを放つなど見せ場を作った。
後半に入って3分に横浜FMのエリキに決定機を許すものの、GK西川周作がビッグセーブでしのぐ。2月の中断前の公式戦では失点がかさんでいた浦和だったが、この日は粘り強い守備で対応。35分にもマルコス・ジュニオールの抜け出し、アディショナルタイムにもエジガル・ジュニオのシュートを西川がビッグセーブし、チームを救った。
試合はこのままスコアが動かずタイムアップ。鮮やかなコレオグラフィーが描かれた本拠地で、浦和がマリノス相手に粘り強く勝ち点1を確保した。