鈴木啓太の名言
ルーキーだった頃、伸二さんは雲の上の存在でした。でも2006年は伸二さんのことをライバルと考え、負けないぞと思えるようになっていたんです。
鈴木啓太(サッカー)
2020/07/08
浦和レッズが初のJ1王者になった2006年、中盤で渋く輝いたのは鈴木啓太だった。若き長谷部誠と組んだダブルボランチは高い安定感を見せたが、そんな鈴木がシーズン当初「ふざけるな」と反骨心を覚えたのは、同じポジションでの起用が想定される小野伸二の浦和復帰だった。「伸二さんは静岡の先輩で、憧れていたけれど、ライバルになるわけじゃないですか」と振り返りつつも「でも、このチームのボランチは自分にしかできないという自負もあった」とも。2006年、鈴木はボランチとしてJ1リーグ戦、31試合に出場。この年から日本代表監督となったイビチャ・オシムからも全幅の信頼を得たのは誰もが知るところだ。
Number1004号(2020/06/04)