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豪華メンバー宝塚記念の主役は、
牝馬勢かサートゥルナーリアか。
posted2020/06/26 19:00
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Satoshi Hiramatsu
今週末、阪神競馬場では宝塚記念(GI)が行われる。春の締めくくりとなるグランプリレースは芝2200メートル、3歳以上が対象だが、今年は3歳馬の出走はなく、古馬同士の争いとなる。出走18頭中、半分近くにあたる8頭がGI馬という豪華メンバーが集結した。
注目される馬は何頭かいるが、まずは2頭だけの牝馬から取り上げたい。共に前走で大阪杯(GI)に出走したラッキーライラック(牝5歳、栗東・松永幹夫厩舎)とクロノジェネシス(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)だ。
大阪杯も出走12頭中牝馬はこの2頭だけだったが、牡馬勢を退けて見事にワンツーフィニッシュを決めている。今年は他にも高松宮記念(GI)や安田記念(GI)も牝馬のワンツーフィニッシュで終わっているように、現在は牝馬のレベルが非常に高いので軽視は禁物の2頭といえるだろう。
ラッキーライラックが目を覚ます。
まずは大阪杯に勝利したラッキーライラック。2017年にデビューすると3連勝で阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を優勝。最優秀2歳牝馬に選ばれた。3歳時も当然期待され、桜花賞(GI)では単勝1.8倍の圧倒的1番人気に支持された。
しかし、同期にアーモンドアイがいたことから歯車が狂う。牝馬3冠レースはいずれもその怪物牝馬に敗れると、その後、なかなか勝てなくなってしまった。
ところがそんな彼女が再び目を覚ましたのが昨年の秋。11月のエリザベス女王杯(GI)で新たにC・スミヨン騎手を鞍上に迎えると約1年8カ月ぶりに勝利。その後、香港へ飛び香港ヴァーズ(GI)に挑戦するとここでも2着に好走。帰国してM・デムーロ騎手と新たにコンビを組んだ今年は中山記念(GII)2着を経て、先述した通り大阪杯では牡馬勢を撃破。3つ目となるGIを制してみせた。