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半年ぶりの試合で対戦相手を公募!?
那須川天心が“格闘技再生”の象徴に。

posted2020/06/11 12:25

 
半年ぶりの試合で対戦相手を公募!?那須川天心が“格闘技再生”の象徴に。<Number Web> photograph by Norihiro Hashimoto

昨年大晦日以来の試合で対戦相手を公募することになった那須川天心。異例の形式だがモチベーションは高い。

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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Norihiro Hashimoto

 那須川天心の2020年第1戦が決定した。7月11日、ホームリングであるRISEの無観客配信大会『RISE on ABEMA』だ。

 RISEはコロナ禍により、2月の後楽園ホール大会を最後に5大会が中止となっていた。「選手には苦しい思いをさせてしまった」と伊藤隆代表。これ以上、試合がない状態が続けば選手の生活が困難になるという判断もあっての大会再開だ。タイミングとしては野球、サッカーというメジャースポーツに歩調を合わせた部分もある。

 考えうる限りの感染対策を講じての開催であることを、伊藤代表は強調した。すべての試合で契約体重をやや重めに設定しているのは、減量によって選手の免疫力が下がるのを防ぐため。現代の格闘技界は前日計量がポピュラーだが、今回は当日計量となる。地方の選手が東京に滞在する時間を短くするための措置だ。

公募は「バラエティ企画」ではない。

「そろそろ格闘技も動かないと」

 6月10日のオンライン記者会見で、那須川はそう語った。気になるのは対戦相手だが、それこそが今大会のポイントだ。ABEMAらしいといえばいいのか、なんと公募するという。

 会見中にSNSを通じて応募フォームが公開された。対象は18歳以上の男子。7月11日に日本で試合ができることなどが条件となる。試合はもちろんRISEルールだ。契約体重は57-58kg。

 会見の司会を担当した清野茂樹アナウンサーは、何度も「これはバラエティ企画ではありません」と念を押した。確かに、那須川の対戦相手を公募するというのは“企画モノ”に見える。

 しかしそこには切実な事情もある。

【次ページ】 伊藤代表「国内無敵で相手がいない」

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