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ダービーでコントレイルに雪辱を。
サリオスに流れるハーツクライの血。 

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平松さとし

平松さとしSatoshi Hiramatsu

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photograph bySatoshi Hiramatsu

posted2020/05/29 19:00

ダービーでコントレイルに雪辱を。サリオスに流れるハーツクライの血。<Number Web> photograph by Satoshi Hiramatsu

無敗の二冠を狙うコントレイル。勝利すれば父ディープインパクト以来15年ぶりとなる (写真は19年ホープフルS)。

鞍上レーンも昨年の雪辱に燃える。

 こちらは28日の木曜日にダミアン・レーン騎手を背に最終追い切り。木曜日に追い切るのは堀厩舎ではスタンダードで、レースでも騎乗するレーン騎手は「ベリーハッピー。間違いなく状態は上がっています」と語った。

 同騎手は昨春、初来日を果たすといきなりノームコアでヴィクトリアマイル(GI)を優勝。その後、リスグラシューで宝塚記念(GI)も勝利するなど、一躍その名を日本全国の競馬ファンに轟かせた。

 しかし、それよりずっと前から自国オーストラリアではGIを勝ちまくり“天才騎手現る!”とかなり話題になっていた。

 まだ26歳と若い彼は、昨年の日本ダービーは皐月賞馬サートゥルナーリアに騎乗。単勝1.6倍の圧倒的1番人気に支持されたが結果は残念ながら4着。伏兵ロジャーバローズが早目先頭から押し切る中、その影すら踏めないままレースを終えている。

  果たして1年越しに当時の悔しさを晴らせるのか? そのあたりも注目したい。

昨年のような“伏兵の大駆け”は?

 さて、前述した通り昨年のダービーは伏兵ロジャーバローズが優勝した。

 上位人気のサートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリーは直前の皐月賞の上位3頭だったがこのダービーではそれぞれ4、3、2着に敗れてしまった。今年も2強対決ばかりに注目していると、思わぬ馬の大駆けがあるかもしれない。

 第三の男となる可能性があるのはディープインパクト記念弥生賞の覇者で武豊騎手に戻るサトノフラッグ(美浦・国枝栄厩舎)か、皐月賞で上々の末脚を見せたガロアクリーク(美浦・上原博之厩舎)か。

【次ページ】 あえて皐月賞をパスしたあの馬も。

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