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あと一歩まで導いた関塚隆に聞く。
「東京五輪でメダル」に必要なこと。 

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二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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posted2020/06/01 11:40

あと一歩まで導いた関塚隆に聞く。「東京五輪でメダル」に必要なこと。<Number Web> photograph by Getty Images

ロンドン五輪準決勝・メキシコ戦で先制点を挙げた大津は関塚監督のもとに駆け寄った。チームの結束は固かった。

「恥ずべきことは何もない。顔を上げろ」

――清武選手は「関さんのためにも」メダルを獲りたかったと語っています。

「それは僕から選手に対しても同じです。選手、コーチ、スタッフ全員の頑張りがあってオリンピックを戦い抜くことができました。移動も全会場回って、それも中2日ですからね。本当にみんなのおかげです」

――最後のロッカールームで「恥ずべきことは何もない。顔を上げろ」とみんなに伝えたそうですね。

「大会が終わってしまったけど、選手たちはフル代表へ戦いは続く。オリンピックの経験を持って、これからいいスタートを切ってほしいという思いが僕のなかにはありました」
 質問をすると、ポンポンと返ってくる。考え込むような仕草がないのも、それだけロンドンの記憶が今なお瑞々しいからであろう。

 8年前、大会直後にインタビューしたときのことをふと思い出した。

 あのとき「メダルを取れなかったのは自分に与えられた宿題」と語っていた。日本協会のナショナルチームダイレクターとなり、オリンピック代表にも全面的に関わっていくことになったのも何だか運命的なように思えてくる。

 東京オリンピック代表には、メダルへのプレッシャーがのし掛かる。これから逆風が吹くこともあるだろう。それでも顔を上げて、本大会ですべての力を出し切る準備をしていかなければならない。

 ロンドンの経験を還元することが、絶対に掴まなければならないメダルへの道となる。

<ロンドン五輪連載第1回「徳永悠平」、第2回「清武弘嗣」は下の関連記事からご覧になれます>

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